肥満の定義

「肥満」とは、体重が多いということではなく、身体を構成している成分のうち”脂肪の占める割合が正常以上に増加した状態のこと”を言います。

【肥満の原因】
・食事の摂りすぎ(エネルギーの過剰摂取)
・栄養のアンバランス(栄養の偏り)
・運動不足(消費エネルギーの減少、基礎代謝の低下)
・生活習慣の乱れ(ホルモンや自律神経の乱れ)
・ストレス(過食、代謝の低下)

【肥満判定法】
BMIによる方法(Body Mass Index)

BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)

※BMIが22のとき、病気の合併率が最も低い
※標準体重(㎏)=身長(m)×身長(m)×22
美容体重は19で計算します。

【体脂肪表】


※マイナス標準が理想の体脂肪率
※女性は15以上ないと、生理がとまったりします。

【体形は何によって決まるのか?】
皮膚
・みずみずしいハリのある状態
・肌荒れ、にきびなどのトラブルのない状態
皮下脂肪(セルライト含む)
・多すぎても少なすぎても美しさが損なわれる
・体重を構成している内容が問題
・太っているかどうかでは、体重ではなく体脂肪で評価する
筋膜
・全身のあらゆる器官を包んでその「形」「位置」を安定・保護
・体型、ボディラインを形成
・筋膜の癒着により身体が歪み、リンパのつまりの原因となる
・老廃物が排泄されにくくなり、代謝が下がり太る原因となる
筋肉(骨格)
・ボディラインの土台
・しっかりとした筋肉はボディラインにメリハリを作る
・筋膜が衰える原因の一つは運動不足

【肥満の分類】
・原因による分類
『単純性肥満』
ほとんどが過食や運動不足からのもので、原因となる特別な疾患はありません。肥満の大多数(96%以上)を占めています。
『症候性肥満』
特別な疾患を持った肥満。内分泌性、中枢系、遺伝系、薬物系など。

・体型による分類
『上半身型』りんご型
内臓型肥満で肝臓の代謝に影響しやすく、女性がこのタイプの場合、症候性肥満への注意が必要です。男性に多い。
『下半身型』
臀部や大腿部など、下半身中心に脂肪がつくタイプ。比較的病気との関係は少なく、この部分についた脂肪は妊娠や出産のときの重要なエネルギー源ともなります。

【肥満とエネルギーバランス】
肥満を考える上で、エネルギーバランスに目を向けることは大切です。
摂取エネルギーは消費エネルギーを上回れば、余分なエネルギーが体内で脂肪に変わり蓄積されます。

消費エネルギー=基礎代謝エネルギー(70%)+活動エネルギー(20%)+食事誘発性体熱産生(10%)
一般的に日本人女性が一日に消費するエネルギーは20代のOLで2000~2200Kcal、中年の主婦で1800~2000Kcal 程度と考えられています。年齢を増すにつれ基礎代謝は低下し、日常の運動量も低下しますので、運動不足のため相対的に食べ過ぎになり、太りやすい条件がそろっていきます。

摂取カロリー<消費カロリー

バランスが大事ということ。なるべく野菜や肉から先によく噛んで食べたり、質の良い睡眠をとったり、ストレスをため込まない生活をしていくこともおススメします。