無理な食事制限はNG1

摂取カロリーを消費カロリーが上回れば、どんな人でも確実に痩せますが、それには運動が大切です。

ただし、食事で摂取するカロリーに比べ、運動で消費するカロリーはとても低いのも事実です。
例えばジョギングを40分しても、約200キロカロリーの消費なので、おにぎり一個分のカロリーくらいにしかなりません。その逆に、成人女性の一日の必要摂取カロリーは約2000キロカロリーで、昼食と夕食のカロリーを抑えて1500キロカロリーにした場合、特別な運動をしなくても12日で1キロのダイエットができる計算になります。(※脂肪1キロを消費するのは約7000キロカロリー必要です)つまり、食事制限をしっかりと行えばダイエットは確実に成功することができます。
ですが、ダイエットで食事制限をするのに、極端に食べるものを減らして摂取カロリーを減らしてしまうことがよくありますが、これは間違いです。これをやると、急激に体重を落とすことができますが、脂肪と一緒に筋肉まで減ってしまい、基礎代謝が落ちるのはもちろん、身体が餓死状態になり、より脂肪を蓄えようとしてしまいます。結果、体重は落ちても体脂肪は思ったように減らず、太りやすく痩せにくい体質になり、栄養不足でお肌はカサカサ、体調を崩す、といったようなダイエット前よりも悪い結果になってしまうこともあります。ダイエットが終わった途端にそれまでのストレス解消でドカ食いをしてしまいリバウンドなんてことも起きてしまいます。
また、無理な食事制限は挫折しやすく、これを続けていると、やめた時の反動でリバウンドしやすい体質になって余計に太りやすくなったり、ひどい場合には拒食症や過食症といった病気にもなりかねません。食べないダイエットはリスクが高いのでやめましょう。

ダイエット中の食事制限の際には、筋肉の素となるタンパク質をしっかりと摂り、バランスよく栄養を摂りながら摂取カロリーを抑えましょう。食事制限ダイエットを成功させ、ダイエット後もリバウンドをしないためには、結果を焦らず、無理や我慢をせず頑張りすぎない、バランスよく栄養を摂る、あと「腹八分目」がベストです。時間をかけてゆっくりと、よく噛んで食べることによって、身体は満腹感を覚えて食べ過ぎを防止できます。
食事の量をほんの少し減らすことによって、食欲抑制ホルモンが分泌されるようになり、満腹中枢を刺激して食欲を少しずつ抑えてくれるようになります。血糖値が上昇する時間は60分でピークになるといわれているため、短い時間での食事は満腹感を得られず食べ過ぎの原因になります。
よく噛むことで、脳内でヒスタミンやセロトニンという物質が分泌され、満腹感が増して食べ過ぎを防いでくれます。しっかり噛むことによって、脂肪細胞の分解や燃焼効果も高めてくれます。
食事制限ダイエットでは、脂肪と一緒に筋肉もエネルギーとして燃やされてしまいます。基礎代謝の基になる筋肉をできるだけ減らさないように、タンパク質はしっかりと摂ってください。肉や魚に含まれるビタミン群や油は、脂肪を燃やす燃料になるので、食事制限ダイエットだからといって食べないと、脂肪を燃やすことができなくなってしまいます。
食べたものをスムーズに排泄するためには、食物繊維を多めに摂取しましょう。食物繊維は腸の機能を高め、小腸で糖分や脂肪の吸収を抑え、便通を改善して老廃物を排出しやすくしてくれます。また、食物繊維は腹持ちがよく、満腹感を増やしてくれるので減量中のストレスも緩和してくれます。